YWCAが考え願う平和とは?
日本は平和だと言われます。たしかに、過去70年戦争で死んだ人がいません。しかし、YWCAは、平和とは、戦争がないだけではなく、すべての人が安らかに生きていくことのできる状態だと考えています。
相手を深く理解する
YWCAが基盤とするキリスト教には、「敵を愛せ」という言葉があります。それは敵を好きになることではありません。それは不可能です。敵を愛すとは、その人を理解しようとすること、その人の状態に身を置き、その立場から周囲を見、何に関心を持ち、何に苦しみ、恐れ、何を願っているかを知るように努力することです。どんなに嫌な相手でも、深く理解すると、その人の考えや意見の違いも納得できるようになり、敵ではなくなります。この関係を、周囲の人との間で、また国際政治でも行うことで、平和を作り出すことができます。
すべての人が等しく平和に生きられる社会を
YWCAは、すべての人が神の前に等しいと信じる人たちの団体です。しかし、日本社会は、現在もなお、貧しさや差別に苦しむ人を生み出し続けています。
私たちは、すべての人が安らかに生きる社会を目指しています。そのために、苦しむ人の側に立ち、共に生きたいと願っています。
YWCAはキリスト教・女性・国際という3つの特徴を持つ団体です。相手を理解し、弱い立場の人を大事にするということを、国際レベルに広げたいと願います。特に、アジア・太平洋諸国の同じYWCAに連なる人たちとの関係を重んじ、過去の戦争の過ちを二度と繰り返さないように、誠意を尽くして働きたいと心から願っています。