「留学生の母親」運動の目的

この広い世界では、今も多くの紛争や貧困などの問題が起こっています。「留学生の母親」運動はそのような世界の中で、言葉や文化、宗教、民族の違いを乗り越え、留学生との交流を通じて信頼関係を育て、YWCAが目指す世界平和を共に築いていきたいと願っています。

「留学生の母親」運動の交流は

交流を希望してくる留学生のほとんどは、アジア諸国からの学生です。

留学生にとっては
日本人との交流の機会があまりない留学生にとって、会員は日本での「お母さん」のような存在となります。留学生は会員(お母さん)を通して、日本の生活や日本人の考え方、文化、習慣、伝統など、様々なことを感じ取り、理解していきます。

会員は
会員は留学生との交流を通して、留学生の国や文化、習慣、宗教などを知り、国際理解を深めて、アジアや世界の動きに目を向けるきっかけとなるでしょう。また、留学中に生じる様々な問題を共に考えることで、日本における留学生の現状や政策などを理解していきます。

「お母さん」という言葉
家族として見守り続けるシンボル的な意味で使っています。「お母さん」は留学生にとって気楽に日本語でなんでも話し合える存在です。時には、困ったときの相談相手にもなります。

「留学生の母親」運動が目指しているのは
留学生との人間同士の対等の交流です。経済的、物的支援ではありません。また、交流は留学生が帰国した後も、日本で就職した後も続く長い交流です。20年、30年と交流が続いている会員も少なくありません。

なぜ「運動」なのか?

家庭交流をする中で、留学生に生じた問題を共に考え、場合によっては問題解決のために共に行動してきました。
50年以上の「留学生の母親」運動の歴史の中で、留学生が母国の事情で国に戻れなくなった時や、円高で日本での生活が困難になった時なども、この「運動」は留学生と共に考え、共に行動をし、留学生に寄り添ってきました。日本の留学生政策がよくなってきた今でも、この目的・理念は変わっていません。