園だより

 

 

「まきばのかぜ」

2023年9月
園長 金光阿弥子


季節は夏から秋へ

 8月20日(日)小学1年生から高校1年生(第1期生)まで総勢100名の卒園生が集まる会「まきばリユニオン」が4年ぶりに開催されました。卒園生だけでなく、今は保育園とは異なる世界で活躍されている元まきばの先生方も来てくださり、久しぶりの再会に大賑わいの一日となりました。卒園した後も、こうして園にたくさんの小学生や中高生、そして保護者の方々が戻ってきてくれたことに改めて深く感謝の気持ちを抱きました。今年は特にコロナ後でしたので、人と人が直接対面し、喜び会う姿がこんなにも素敵な瞬間なのかと感じられ、そこでは、こころもからだも大きくなった卒園生の笑顔がたくさん見られました。今回参加できなかった卒園生にも「また来年まきばに来ることができるよ!」と伝えつづけたいと思います。いつでもまきばの庭は開かれた場であるようにと願っています。

 小中学生にとって約1か月の夏休みの後半、学校がそろそろ始まる頃にまきばの庭に来て、ホッとしてもらいたい、そんな思いからリユニオンが生まれました。つき組の2段ベッド上段に立って部屋を遠くまで見回す子、木のブランコに乗ったり、手押し車を手にしたり、木登りをしたり、みんなで"氷おに"や"だるまさんがころんだ"をしたり...なんだか庭が小さく感じられました。会の最後に小谷野先生や瀬口先生が卒園生に向けて伝えた「どんなことがあっても、生きているだけで大丈夫!」、「あなたが生きていることが一番すばらしい!それだけで先生たちへのプレゼントなんだ!」という熱い言葉にうなずき、みんな静かに話を聞いていました。

 さて9月は防災月間です。9月1日(金)防災訓練(引き渡し訓練)へ約半数のご家庭が参加くださり、ありがとうございました。実際に首都直下型の大規模な地震や水害、台風など災害が起きた場合、すぐにお迎えにくることが難しいご家庭もあるかと思われます。災害が起きたときのためにどんなことを事前に確認しておくとよいか、何を備えておくとよいのかをぜひこの機会にご家庭で話し合ってみてはいかがでしょうか。災害発生当日は保育園職員は宿泊になる可能性も十分に考え、防災倉庫を完備し、最低72時間(3日間)は、寝泊まりができる備蓄をしています。今回はNTT災害伝言ダイヤル(171)を使った安否状況の体験利用もお願いいたしました。まだまだ課題はありますが、様々なツールを使っての安否確認を行い、安全を配慮したスムーズな保護者への引き渡しができる対応を心がけていきます。

 朝夕の気温や肌に触れる風が少しずつ季節の変わり目を感じるころとなりました。まきばの秋は運動会から始まります。色んな日常の中で少しずつ子どもたちの成長をまた1つ1つ感じられる、そんな楽しみな季節ですね。