園だより

「まきばのかぜ」

2020年3月

園長 大沢千佳子

卒 業

 『卒業』とは、新たな旅立ちを迎えるために何かを終えるということ。 人はその人生でいくつもの『卒業』を経験していく。 人生の途上で迎えるそれぞれの『卒業』 そこにはたくさんの思い出があってほしい。もしそこに後悔や悲しみがあったのならそれを越えて、 もし幸せだったと思えたならそれを抱いて。 『卒業』は希望あふれる旅立ちに繋がってほしい。   先日、Mちゃんとお母さんが、三月の小学校卒業と四月から通う中学校の報告に来てくれました。 まきば保育園第一期生9名のうちのひとり。卒業後は引っ越しが決まっています。 Mちゃんをはじめ、度々訪ねてきてくれる卒園生は少なくありません。学校のことや友達のこと、今頑張っていることなどを話してくれたり、懐かしのクラスや広い園庭で、子どもたちとも遊んでいくのです。 私たちは卒園生が立ち寄ってくれることをとても嬉しく思っています。すくすくと育っていく子どもたちの姿は時に眩しくさえあり、私たちが知っているあの頃の姿を重ねてみては、『大きくなった。。。』と心から感嘆してしまうのです。 卒業を前にしたMちゃんは、少し会わない間に背丈も伸び、話し方には分別が感じられました。7年前のちょうど今頃、入園面接の日に初めて会ったまだあどけなかった姿、そして一緒に過ごした時間で生まれたエピソードが思い出されるのでした。Mちゃんらしく、これからも自分自身を大切にして歩んでいってほしいと願うばかりです。

 たった一年だけのまきば保育園での日々。 一年だけだったからこそ忘れられない9人の子どもたち。 みんな、おめでとう。ほんとうにおめでとう。
 家の近くを流れる上水の縁の老木の桜。高く高く天に向かって伸びた枝先で開いた桜はなひとつ。もうすぐ桜咲く美しい季節がやってきます。私たちは今、9年前の3月のあの時のように先の見えない不安と息苦しさの中にいます。 前代未聞の事態に右往左往する大人たち。そして翻弄される子ども達。だからこそ、子どもたちの旅立ちを、心を込めて祝い送り出してあげたい。明るい春の光の中へと送り出してあげたいと思います。
 3月21日卒園していく19人の子ども達のために、卒業していく9人の卒園生達のために『まきば』につながる皆の思いを花束にして贈ることができたらとても嬉しいです。

◆バックナンバー

2020年1月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年12月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年11月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年10月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年9月号 まきば保育園 園だより.pdf
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