園だより

「まきばのかぜ」

2022年1月
園長 大沢 千佳子


一 枚 の 布


 今まで、何本のたて糸とよこ糸が交わってきたのでしょうか。
子ども達がたて糸、私たち大人がよこ糸。
たて糸とよこ糸はお互いに織り込まれながら、一枚の布になっていきます。自分たちが織ってきた布の色合いや、手触りや、模様を私たちは知る由もないのですが、10年目を迎える今年は、日々の保育に真摯に向き合うことに加えて、いままでの足跡をたどり、これからの10年に受け継がれていくべきものについて考えたいと思います。

 東京YWCAにおいて保育園の検討が始められたのは、今から15年以上前にさかのぼります。当時調布市は、今後大きな社会問題になるだろうと懸念していた待機児問題の解消に向けて、新たに保育園事業に加わる法人を探していました。
 四季折々の木々や草花の姿、生き物たちの息遣いが聞こえる広い庭。この地でYWCAが長年手がけてきた子どもとその家族につながる多様な活動、前身のまきば幼稚舎が社会に先駆けて取り組んだ統合保育実践、子育て支援広場の開設運営、小学生以上の、ニーズを抱える子どもたちのための多彩な発達支援プログラム。これらに続くものとして、これからの時代を見据えて出された結論は、保育園事業立ち上げでした。時を前後して生まれた学童クラブと共に、地域において子ども達が幸せな時間を過ごすことのできる居場所になりたいと歩んできました。 
 今までの歩みの中で培われてきたはずの「まきば保育園の風土」「まきばの保育の流儀」「まきばイムズ」は、一枚の布の色合いであり、手触りであり、模様であるような気がしています。

 これからも至らぬところがあった時には直言を、頑張っていると思われた時には見守っていただき、子どもたちのためにご一緒に歩ませていただきたいと心から願っております。

 葉が落ちて明るくなった冬の木々に、ログの小さな家に、雪がしんしんと降った日。
雪間の日の光が園庭を白く輝かせ、子どもたちは心躍らせ、歓声を上げて真っ白な園庭に一斉に飛び出しました。幸せな景色でした。

今年一年、どうぞよろしくお願いいたします。

◆バックナンバー
2021年12月 まきば保育園 園だより.pdf
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