園だより

「まきばのかぜ」

2018年7月

園長 大沢千佳子 

疑わずに最初の一段を登りなさい。

先日、子育て中の親子の集いが新館で開かれました。『プチカモマイル土曜座談会』と名付けられたその会に参加したのは、ダウン症の子ども達とお母さんお父さんたち13組。こぼれるような笑顔の子ども達。初めての出会いと再会を喜び合う親御さんたち。そこには、ほし組のLちゃんと妹のKちゃん、お母さん、そしてボランティアとして応援したいと二年間Lちゃんの担任をしていたS先生の姿もありました。
今年2月、この会の開催場所として新館を借りることはできないかとLちゃんのお母さんから尋ねられました。『まきば』に入園してすぐの大きな心臓の手術や発達支援のために必要な様々な配慮や関わりに心を砕き、加えて仕事にと日々奮闘しているお母さんが、同じくダウン症児を育てているお母さんや家族とつながろうと、 働いているお母さん、
お父さん達も参加できる土曜座談会の企画をしたのです。不安や心配を一人で抱えこまずにお互いに助け合い、子どもと共に豊かな時を過ごし語り合う仲間づくりを始めようとしていることに胸が熱くなりました。 当日が最初の一段を登った記念すべき一日になったことは言うまでもありません。

何故この子なのか、これからどんなことが待ち受けているのかと悩み、眠れぬ夜をどれほど過ごしてきたのか。 板橋のキッズガーデンにたどり着くまでの日々を語る母の声を聴くことが幾度もありました。語りえない沈黙の声までも聴こうと、ただただ聴きました。
言葉は不要でした。自分よりずっとずっと若いお母さん達との出会いの中で、一人ひとりにその人だけの人生があり、置かれた場所で自分のできることをコツコツ積み上げていく、人の芯はそうやってつくられていくのだと教えられたのでした。
思い通りにいかないことや難しいことに出会うのは、実は前を向いて歩んでいるからではないでしょうか。自分が今すべきこと、今できることを自問して自分自身で答えを出していく。そして一歩を踏み出す。
 
疑わずに最初の一段を登りなさい。
階段のすべてが見えなくてもいい。
とにかく最初の一歩を踏み出すのです。  マーティン・ルーサー・キング・ジュニア

 梅雨明け後の『まきば』には光る緑と青い空。眩しい陽ざしに思わず手をかざしてしまいそうです。木漏れ日の中、水遊びの季節が始まります。
これからしばらく続く暑さに負けず、お元気にお過ごしくださいますように。

◆バックナンバー
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