園だより

「まきばのかぜ」

2018年5月

園長 大沢千佳子 

明るい季節を迎えて

 

 朝、窓を開けると樹々の青葉とあふれる陽の光。新しい一日を始める私たちの足取りを軽やかにしてくれる明るい季節が今年も訪れました。夏みかんのマーマレードのやわらかな橙色、丁寧に淹れられた新茶の冴えわたる緑、卯の花の無垢の白。いくつもの色が鮮やかで初々しい、風薫る五月です。

 連休の初日、初夏を思わせるような日。小さなログハウスの前にテラスをひろげよう!と集まって下さった皆さんと一大作業に取り組みました。予想されていたとはいえ、スタートしてすぐに、園庭のでこぼこ地面はなかなかに手ごわく、今日の作業が簡単ではないことを思い知らされたのでした。皆で知恵を出し合い、笑い声も上がる和やかな雰囲気の中、力を合わせた地道な作業が続きました。離れて遊んでいる子どもたちが時折近くまでやってきて、頑張るお父さんやお母さんの姿にじっと見入る姿や、自分の工具箱をもって登場した卒園生の頼もしい姿もありました。回廊のようにログハウスの周りに一枚一枚ヒノキの板をはり、園庭にとけこむような深緑色に塗り上げ、テラス完成となりました。 一人としてプロはいなかったのですが、すばらしいボランティア精神と子どもたちを大切に想う気持ちがこのテラスを誕生させたのだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。子どもたちはどんなふうに遊んでいくのでしょうか。楽しみで仕方ありません。私は、ここで大の字になり、ゆっくりと木陰が移りゆく中、子ども達と一緒に空を流れる雲を見上げ木々をわたる風の音と小鳥たちのさえずりを聴きながら過ごせたらいいなぁと思っています。子どもだけではなく、大人の心もゆっくりほどいてくれる場所がまたひとつ増えました。皆様も是非、お子さんと一緒に。

 こどもの日、母の日と続く五月は、『かぞく』を大切にしたいとあらためて願う月かもしれないと、道行く親子連れの微笑ましい姿を目にしながら思いました。『かぞく』の居場所は家庭。『かぞく』が寄り添い生きていく場所です。家庭には見守る大人がいて、そこで安心して育っていく子どもがいます。一緒の食事、一緒のお風呂、一緒に絵本の世界に触れていく。こうした毎日変わらない日常の中でこそ、幼い子どもたちは育っていきます。
 大事なことは、子どものこころに寄り添う言葉かけ。子どもとの言葉のやり取りです。自分自身のイライラも減って、子どもは甘えたい気持ちや本当の気持ちを素直に出していきます。きっと、大人同士も同じですね。『かぞく』というつながりの中で生まれるささやかで小さなことが、いつか大切な思い出となり、その人を支えるものにもなっていくのだと思います。幸いにも与えられている『かぞく』を大切に。

今月も、どうぞお健やかにお過ごしくださいますように。

◆バックナンバー
2018年4月号 まきば保育園 園だより.pdf

2018年3月号 まきば保育園 園だより.pdf

2018年2月号 まきば保育園 園だより.pdf

2018年1月号 まきば保育園 園だより.pdf 

2017年12月号 東京YWCAまきば保育園 園だより.pdf