園だより

「まきばのかぜ」

2019年7月

園長 大沢千佳子 

『子どもたちを思い決めたこと』

2019年度がスタートして三か月が過ぎました。『新しい尽くし』が『日常』に変わり、「まきば」全体に落ち着きが感じられるようになりました。子どもたちはそれぞれ思い思いの遊びを見つけて遊び、遊ぶ毎日です。私たちは子ども一人ひとりに少しずつ近づきながら、その子への理解を深め、共に過ごし保育する毎日です。
先日ある会合で、小学校の校長先生と意見交換をする機会がありました。その中で、「給食の時間は、5分のもぐもぐタイムを決め、まず静かに食べることに集中させています。終了サインのベルが鳴ると、話し始めて良い!となるのです。」
なぜ?クェスチョンマークで私の頭の中はいっぱいになりました。「話に夢中になると、嫌いなものを残し、時間内に食べ終わらない子が出るからです。上級生になると必要性は下がりますが...」

『まきば』幼児の食事風景。。。
厨房のドアのところに立ち、「今日のお昼はなぁ~に?」「カレーよ!」「やった―!」机を拭き、ランチョンマットを敷き、盛り付け役がいつの間にか決まります。
「ちゃんと並んで!」「多すぎじゃない?」「大丈夫だよ、みんなの分あるから」
食前のお祈りが終わると、「いただきまーす!」あちこちからいろいな話が一斉に湧き上がりみんなが笑顔になる中、先生はひとり一人の声に耳を傾け応えていく。「カレーおいしいね」と言いながら過ごす、楽しい時間。子どもたちは、入学前に適度な会話と食を楽しむことを体験し、何種類もの食材を食すなかで、苦手なものを自然に克服していくのです。
私たちはこの保育園を立ち上げる際、『食』を大切にしたいと考えました。大事な食事やおやつをつくる空間と子ども達の遊ぶ空間が乖離しないようにと、廊下に大きなガラスをはめ入れました。親が食事の支度をする後姿を見ながら子らが待つ食卓。できた食事がとびきり美味しかったことが原風景としてありました。子どもたちのために栄養バランスの取れた美味しい献立を考え、試作を繰り返す。朝早くから厨房に立ち、調理室特有の寒さにも暑さにも負けずに立ち仕事を続ける給食室のスタッフ達。その姿を子どもたちに見てほしかったし、スタッフには、楽しみに食事を待つ子ども達の姿を見てほしかったのです。身体と心を育てる『食事』が生まれるための工夫。
お料理でいえば隠し味です。食事の時間は、楽しくあってほしい。

大事な子どもたちの今と将来を思い、何をすべきかを考え決めていく責任が私たちにはあると思います。そこに必ずあってほしいことは、「管理」ではなくて「自由」という発想だと思います。それは小学校に上がっても、それ以降も同じだと思うのです。

梅雨明けが待ち遠しいですね。今月もどうぞお元気にお過ごしくださいますように。

◆バックナンバー
2019年6月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年5月号 まきば保育園 園便り.pdf
2019年3月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年2月号 まきば保育園 園だより.pdf
2019年1月号 まきば保育園 園だより.pdf
2018年12月号 まきば保育園 園だより.pdf