ひびきあう心

2017年5月
副園長 瀬口哲夫

子どもの瞳の輝きを見ていると「観察のするどさ」「発想のすごさ」「遊びの素晴らしさ」を感じます。遊びには、「自分から遊びたくなる」「楽しいと感じる」「満足するまで止めなくてもよい」「いつやめてもよい」の四つのポイントがあります。遊びに夢中になるなかで「やったー!こんなことできちゃった!」「わぁー、しっぱい!」と、自分の出来ることと出来ないことが分かるようになり、「もっと、もっとやりたい」という意欲が育ちます。その意欲が、『何かに向かっていくエネルギー』に結びついていくのです。
まきば保育園の住人であり、自分の遊びを創りだす力をもった子どもたちには「次は何をすればいい?」「今日は何する?」と先生の指示を待つ姿がほぼ見られません。部屋や庭をくまなく見まわして、「あっ、いつもと違うパズルがあった。これやってみよう!」「飛行機の翼を作ろう。硬い紙はどこにあったかな」「~ちゃんとブロックで作った町を今日はもっと大きくしなくちゃ!」「この大きな木に(枝分かれしている場所に登って)座っているのが大好き!」「庭にお豆(木々から落ちてくる種)が落ちてる。カレー(ままごと遊び)に入れよう」「今日はカナヘビを散歩に連れて行くんだ」など、やりたいことを見つけ、遊びだします。職員は「何をしたい」「どこに行く」「誰とあそぶ」を自分で選び、決めることが出来るような保育園にしようと心掛けているのです。
時には、動き回る子どもたちを避けて保育士を求めてくる子がいたり、好きな遊びが見つからない子もいます。自分のやりたいことを見つけるという時間を大切にしながらも、私たちの環境づくりや関わり方が、その子にとって不十分なのではと反省します。
"先生がうちの子を可愛がり、何を教え、育ててくれるか"という期待をお持ちの保護者の方もいらっしゃると思いますが、最終的に、保育園・幼稚園は、子ども一人ひとりが、周囲の人、物、自然に安心して働きかけていける場になるとよいと思います。