ひびきあう心

2018年4月
副園長 瀬口哲夫

新しい子どもたちが入園してきました。初めは、新しく目にするものに夢中で泣かなかった子でも一定の期間を過ぎると泣きはじめることがあります。少し余裕が出て人に目が向き、自分の不安を受けとめてくれる人を求めて泣きはじめるのでしょう。保育士は「泣いてもいいよ。私がここにいますよ。だから安心してね...」という揺るがない態度を示し続けます。毎年繰り返される、この風景を見ていると、泣くこと(発信)が本当にその子にとって重要な意味を持っていて、しっかりと受け止められた経験が、その後の"人への信頼感"に大きく関係していることが分かります。
新しい幼児組には、ふらふらと歩き回ったり、ただただ人の動きを見ているような子もいれば、初めての場への不安から泣いたり、気持ちが高ぶってひたすら走り回る子もいます。幼児期は、自分のやりたいことをやってみるための"安心感"を持つことが大切です。自分のクラスや担任や友だちが分かり、過ごし方が分かると、自然と安心感がでて、その安心感は、その後の"本人の学び""周囲との繋がり"へ発展していきます。保育士がすべき最初のことは、互いを知り、仲良くなることです。そのうえで「子どもは、やりたい気持ち、知りたい気持ちによって自ら育つ力を本来持っている」と信じて、子どもたちのチャレンジを楽しみにして、保育園に慣れるのをゆっくりと待ちます。
保護者の方も、我が子が保育園で「遊びこめる日」が必ず来るのを、焦らずに待っていてください。