ひびきあう心

2017年4月
副園長 瀬口哲夫

卒園していく子どもたちに寂しいから保育園に残ってくれないかと声をかけました。「保育園にもっといたいけど、小学校に行かなくちゃダメなんだ。」「新しい一歩をあるきださないといけないの...」「大人になったら、もっと大きな一歩が必要なんだよ...」
"一歩ってなんのこと?"と聞くと、「小学校は保育園と違うから遊ばないで勉強しなくちゃいけないんだ。」「大きくなったら、働かなくちゃならないの...」という声。
なぜ勉強して働くのかを聞くと、「家族のため」「みんなを喜ばせるため」という答えが返ってきました。子どもたちは大人たちが何気なく話していることを良く聞き、心にとめているのですね。
一方で、この子たちを保育園でもっともっと遊ばせてあげたかったと強く思いました。子どもたちにとって、今の生活で得た経験が将来的に生きてくることがあったとしても、子どもたちの「今」は大人になるための準備期間ではありません。大人が子どもの将来のことを考えて、「早く、早く」と焦って応用できない知識を詰め込んでいく姿を見ていると、せめて幼児期だけでも「自然の中で仲間と"思う存分"体を動かし、様々なことに
気づき、心を弾ませ、歓声を上げて遊ぶ毎日」を私たち大人たちが保障してあげられたらと思います。

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